2024年が始まりました。昨年はみなさまにセレブリックスを知っていただきたく、計35本の記事を通じて発信してきました。多くの方に読んでいただき、誠にありがとうございます！記事を読んでくださる読者のみなさんや、“営業の希望となる”そんな記事をお届けできるよう邁進していきます。どうぞよろしくお願いいたします！

さて、今年1本目のセレマガは、セレブリックス独自の取り組みである「キャリア保健室」をはじめとした“社員への伴走支援”についてです。

転職市場において、求人数が増えるといわれている1月〜3月。しかし、「転職3ヵ月の壁」という言葉があるように、転職によって環境が変わったことで気持ちが落ち込んでしまう、といったことも往々にしてあります。
入社した社員一人ひとりが「前向きに働き続けていく」ためにも必要なメンタルヘルスケアについて、セレブリックスではどのように取り組んでいるのかを伺いました。

セレブリックスが取り組む「伴走支援」

── エンプロイーサクセスGr.の古城 愛さん、こんにちは！　早速ですが、「伴走支援」ってどんなことを実施しているんですか？

古城さん：こんにちは！　まず、エンプロイーサクセスGr.、通称「エンプ」について説明しますね。わたしたちは「対人支援の専門性を発揮し、社員が健全な状態で成長し続けられる環境を創る」ことをミッションに掲げ、日々の業務として新卒および中途入社の研修や伴走支援、社員の働きやすさ向上につながる様々な取り込みなどを中心に活動するチームです。

セレブリックスでは産業医といった会社公認の相談窓口を設置しているほか、セールスカンパニー（*1）独自の取り組みとして「伴走支援」をエンプが担当しています。

社内における伴走支援は大きく2つあって、ひとつは入社後から定期的に実施（*2）される「伴走面談」。これは、特に不安を抱えがちな新入社員が安心して働き続けられるよう“サポートとしての伴走”を目的としています。

もちろん、入社後は配属先のマネジメントとしてさまざまなサポートが用意されていますが、この伴走面談は現場以外の受け皿として設置された相談窓口です。上司や同僚とは距離が近かったり、上司とは評価者という関係上「同じ部署・プロジェクトの人には話しにくい」というようなことも、伴走面談では入社時の講師としてサポートしていたエンプのメンバーに気兼ねなく相談ができます。

もうひとつは常時開かれている「キャリア保健室」です。
入社後、定期的に実施される「伴走面談」と違い、希望する相談者に合わせて実施しています。

たとえば、ちょっと聞いてほしいけど社内の人にはいいづらい悩みだったり、産業医に相談する程でもないようなことだったり、抱えている悩みの整理や新たな目標を掲げるなどなど……。相談してくれる方の利用動機は多種多様なのですが、第三者（エンプ）へ「いつでも だれでも なんでも相談できる場所」として、いわゆる“社内カウンセリング”の場を設けています。

── 伴走支援の取り組みでは、どんな価値観を大切に実施していますか？

伴走面談とキャリア保健室の共通スタンスとしては「会話のオーナーシップは常に相談者」です。あくまで聞き手であるわたしたちエンプは、キャリアカウンセリングやコーチングといった専門的な技術を元に傾聴と質問を重ねています。

ほかにも、相談者にとってわたしたちは評価者ではないため、相談者の意見を偏りや先入観を持って評価することはしません。また、お話しいただいた内容は当然のことながら、相談をしたこと自体も許可なく上司や同僚など他の人へ開示をすることはありません。

基本的なことではありますが、「心理的安全性」を担保したうえで、ただひたすらに相談者に言語化してもらうお手伝いをし、「モヤモヤに自覚的になってもらう」「一歩踏み出す行動を支援する」ような時間を新卒・中途入社問わず提供しています。

社員が安心して成長し続けられる環境づくりに、チームとして取り組む

── エンプが取り組むこの伴走支援は、昨年だけでも多くのメディアに取り上げられました。なぜ、いま注目を浴びているのでしょうか？

そうですね。2023年だけでも9件ものメディアさんに取り上げていただいたと、広報を担当してくれたマーケティング統括部 マーケティングプランニングDiv.の岩下さんから聞いています。

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会社として成長していくには、当然ながら社員の成長が求められます。そして、その社員が成長するには、安心してイキイキと仕事に集中できる環境づくりが必要です。エンプとしては、その環境づくりと継続的な支援によってそれぞれの成長を実現させたいと思っています。

また、社会的にも人的資本の情報開示が2023年から義務化されました。
働く社員の成長のために行っている具体的な取り組みについて数値化し、財務情報と同じように外部に示していかなければならない状況において、会社としても社員のメンタルヘルスが良好である状態を目指し、維持していくことが求められています。

しかし残念ながら、事実として厚生労働省の労働安全衛生調査（実態調査）で発表された結果によると、「過去1年間にメンタルヘルスの不調により連続で1ヶ月以上休業した労働者がいた事業所」の割合は年々増加傾向にあるんです。

── 調査結果によると、令和2年は10%だったのが、令和4年は13%になっていますね。

はい。メンタルヘルスの不調の要因は、職場のストレスだけでなく、プライベートによるものや性格・気質といった個人によるものなど人それぞれです。それこそ、風邪を引くことと同じくらい誰にでもなりうる。
しかし、風邪と違ってやっかいなのは、メンタルヘルスの不調は目に見えにくいんですね。なので、多くの場合は「たいしたことがない」と、つい放置してしまうんです。

健康診断などでは異常がないと診断されたのにも関わらず、どうも調子がすぐれない、疲れやすいなどの身体的・精神的不調を感じる状態を漢方医学的には「未病」といわれています。つまり、まだ病気にはなっていないけれど、放っておくと病気になる可能性がある状態のことです。
放置しなければ未然に防ぐことができるかもしれないですし、防ぎたい、という思いを込めて運営しています。

「ちょっとした不調」も放置してほしくない。そのための場づくり

── 伴走面談やキャリア保健室で話してはいけないことは基本的にないんでしょうか？

一応、伴走面談では相談者にテーマを決めていただいていますが、テーマ以外NGということではありません。キャリア保健室は前述の通り、「いつでも だれでも なんでも相談できる場所」なので、なんでもござれ！ですね（笑）。

「耐えられない程のモヤモヤではないけど、早く解消したいから話を聞いてもらおう！」とか、「今後のキャリアについて整理したいので、壁打ちに付き合ってほしい」「これは一人では抱えきれない大怪我だと思うので、いますぐに話を聞いてほしい……」などなど、悩みの大きさ問わず受け付けています。

── 伴走支援の今後の展望ってありますか？

キャリア保健室が立ち上がった背景は、入社したばかりの社員が1年以内に退職してしまう「早期離職」が多発していたことがきっかけでした。このキャリア保健室の活動を通じて離職者の減少につなげることができたほか、新入社員の伴走支援として伴走面談の活動も新しく始動することになりました。

「離職者の減少に繋げることができた」というと、キャリア保健室での退職相談で引き留められてしまうのではないかと思う方がいるかもしれないですが、あくまでエンプの使命は働く人がイキイキと仕事に集中できるよう支援すること。そのために、「未病」を放置しない・させないことも重要だと思っています。

人間本来の土台が整っていてこそ、その人が実現したい在りたい姿や技術が磨かれていきます。成長していくためには、心身ともに健康な状態であることが欠かせないんです。

繰り返しにはなってしまうんですが、社員のみなさんが安心して働き続けられて、さらには成長し続けられる環境をつくりつづけていきたいです。

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